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「依存からの脱却」 私は、幼少期から母に「強い人間になりなさい」と躾けられた。わがままを言ったり、プチ家出をして母を困らせると決まって仕置きをされた。自分に自信が持てず、自分自身を好きになれなかった。人に話しかけられない、話しかけたとしても会話が続かず、つまらない人間だと思われたらどうしよう、でも誰かと会話していないと寂しい。そんな裏腹な気持ちで学生時代を過ごしてきた。とても苦しかった。 私は、母に寂しさを受け止めてもらいたかった。でも、母の言う「強い人間になりなさい」=「寂しさは他人に癒してもらいなさい」という意味だったのだ。家出などの問題行動を起こしても事実だけを受け止めて、やってはいけないことだけを注意される。その裏側にある理由を考えないので問題解決ができないまま、ここまで来てしまった。 でも、もう親は変わらない。自分のことは自分自身で守るしかない。 この当事者会に入会し、カウンセリングの受けられるクリニックに転院した。鎧を着て、後ろ盾を持ったのだ。 「依存からの脱却」=自立・物質的な面ではまだ時間がかかりそうだが、精神的な面では方向は変えることができたと思う。 ペンネーム S丸T吉+7
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